製造業DX・業務改善サービス比較サイト

SEIZONE

近年は製造業においても、働き方改革や人手不足の問題解決へのアプローチをきっかけにして、DXへの取り組みが加速しています。そのような中で、「RPA」という用語を耳にする機会というのも非常に増えてきました。そこで本記事では、製造業における「RPA」について、その意味や活用のメリット、導入方法などを解説していきます。

「RPA」とは何

RPA

RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略で、人がコンピュータ上で行う様々な業務を、ソフトウェアロボットが代行して行う自動化テクノロジーの事です。

RPAの活用でできる事の例として、以下のような作業が挙げられます。

  • 各種データの集計、リスト化
  • 定型メールの自動送受信
  • 在庫情報の確認、納期情報の更新
  • 顧客情報、競合他社の情報の収集

RPAが得意とするのは、人間が毎日のように行う定型業務やルーティンワークの代行です。そのような業務を人間が行う以上に「正確かつ高速」に処理するのがRPAの技術です。

RPAは1つのタスクに対して、どのような作業をどの時間に、どれほどの量行うか等のデータをプログラムとして入力して活用しますが、これらの管理を統括するプログラムロボットのこともRPAと呼ばれることがあります。

RPAが注目されている背景とは

注目の背景

近年、RPAへの取り組みが加速している背景には人手不足の問題があります。日本における15歳から64歳までのいわゆる生産年齢人口は1995年以降には減少の一途をたどっており、今後も減少傾向は続いていく見込みです。企業はこれまで、年々減少する人材の確保に力を注いできましたが、今後は人材の確保以外のアプローチで人手不足の問題を解決していくことが重要となってきます。その取り組みの1つがRPAというわけです。

また人手不足と並行して、世界規模で行われている働き方改革の推進もあり、従業員一人一人の労働時間や労働範囲が減少しています。そのため、業務のムダを削減し効率化するためにRPAの導入と活用が注目されているのです。

製造業でRPAを導入するメリット

メリット

それでは、製造業においてRPAを活用していくメリットにはどのようなものがあるのか、代表的なものを具体的に解説していきます。

作業の効率化

製造業では製品の受注から納品までの生産・工程管理が非常に重要で難しい部分です。そこで、その中でもルーティンワークのようになっている部分をRPAで自動化することで、管理が格段にしやすくなります。

具体的には、データ処理や在庫管理などをRPAで代行することです。このことにより、ヒューマンエラーによる重大ミスの防止や、作業スピードの向上、期間の見積もりが簡単になるなどの効果があります。結果的に、本来人間が行う作業が省かれ、業務の効率化につながります。

人手不足の解消(人件費の削減)

RPAが着目されている背景でも述べましたが、RPAでルーティンワークを自動化することで人手が足りない箇所をカバーすることが可能です。このことは同時に、現場における人件費の削減にもつながります。

AIやIoTの成長にともない、RPAによってできる事の幅も広がっている為、今後はさらに多くの業務が自動化し、人手不足の解決に貢献していくと思われます。

製造業へのRPA導入によってできること

自動化

RPAの導入にはどのようなメリットがあるのでしょうか。RPAをどこに導入するかを検討する際には「人が行うよりもRPAを活用する方が効率化を期待できそう」というような場面を想像することが重要です。それでは具体的に良く活用されるシチュエーションを見ていきます。

データの入力、転記

RPAが得意とする場面としてまず挙がるのが、データの入力作業です。例えば、社内のシステムやサイト上に定型のテキストを入力し更新していく作業や、社内メールの入力作業などです。

状況により日々大きく変化するような場合にはRPAの活用は難しいですが、定型文ように固定の型が存在するような入力作業の場合には、RPAの活用をすることで人間の行う業務を自動化できます。

日付や送信の対象など、少しの変化に対応できるようなプログラムを事前に構築しておくことで、ほとんど人間が手を加えることなく作業が完了します。

監視・モニタリング

システム上の情報の監視を人間の代わりに行わせる事にも大きなメリットがあります。

RPAを導入した場合には、24時間体制でモニタリングを行うことが出来ます。また、コンピュータ上での対応であれば、何かしらの異常を検知してすぐに対応に移行できるため、対応遅れの心配もありません。

また、システム上の監視においては人間の目による監視よりも、RPAロボットによる監視の方が精度は高いと言えます。数値の細かな変化などはヒューマンエラーが起きやすい箇所なので、その部分をRPAで置き換えるメリットは、業務効率化だけでなく、精度向上につながります。

データの加工と集計

RPAの活用としてデータの加工および集計も非常に有効です。顧客のデータや検査データ、試験のデータなどの集計は、ボリューム自体は非常に多くても、実際の作業は単純なものが多く、自動化できるポイントです。また、加工も一定の規則に基づいて行う場合には、RPAによる自動化で対応可能です。

データ処理は作業が単純でも量が膨大なことが多い為、休みなく、ミスなく、迅速に処理を行うことができるRPAロボットで代行していくことで、人の作業を減らすことが非常に有効です。

データの照合・判断

多くの情報の中から、一定の条件を満たすデータを照合する作業や、可否の判断も自動化が可能です。

大量の情報があっても、実際に必要なデータは一部という事は多々あります。また、その必要な情報は人間の手では探しづらい場合もあり、ヒューマンエラーも起きやすいです。そこでRPAを活用することで無駄のない業務が可能となるのです。

照合に関連して、複数のデータの比較を行う際にも、比較のベースとなる情報をあらかじめインプットしておくことで、RPAでの自動化が可能となります。

情報の提供・応対

よくある質問や、問い合わせに対しての返答をする際に、あらかじめ用意したプログラムに従って自動で返答する業務が可能です。

企業で良く扱われるものとして、自動送信メールなどがあります。顧客へのリプライが自動で行われ、各種問い合わせの対応が不要となります。また、返答だけでなく定期的な自動送付や、情報の発信にもよく使われます。

製造業へのRPA導入の考え方

考えるべきこと

それでは、これからRPAを導入していく為にはどのような手順が必要なのか解説していきます。

1.自動化できる部分・したい部分を洗い出す

最初に行うこととして、製造のどの部分にRPAを導入できるのかを洗い出します。ささいな業務から、日々大きな負担になっている部分まで幅広く検討することが重要です。

ここで勘違いしてはいけないことは「自動化したい業務」ではなく「自動化できる業務」を探すことです。このことを見落とすと、本来自動化すべきではない部分、つまり人間が行うべき部分を見落としてしまうことがあるからです。

十分に注意して洗い出したのちに、RPAを適用していく優先順位をつけましょう。

2.事前のデータ入力、プログラム作成は慎重に行う

実装に向けての準備におけるデータの扱いには十分注意しましょう。自動化プログラムが複雑化すれば当然、必要な情報も多くなります。自動化実施後に不備を起こさないためにも、はじめのデータ入力は慎重に行い、確認を何度か行うべきです。また、導入前に既存の方式と併用でのテスト運用を行うことを推奨します。

3.工場や社内での定着化を推進する

現場などで新たなシステムを導入しても、これまでの方式から脱却できない人間は多いです。実際に運用できる段階になったら、RPA推進のプロジェクトチームなどを中心に、企業内でRPAによる改革情報の発信や使用方法のレクチャーを行うことが効果的です。

製造業においてRPAを導入したい部分はいくつもありますが、導入初期の段階で企業内に定着しなければ、その後の運用や発展に支障をきたします。RPAに限らず製造業DXへの取り組みでは企業全体での意識改革が非常に重要です。

まとめ ~製造業におけるRPAの活用~

製造業においてRPAを導入することは、人手不足を解消すること以外にも多くのメリットがあることが分かったかと思います。1つの改善で思わぬ効果が期待できるのがRPAによる自動化のポイントです。日々の業務で改善できる箇所がどこなのかを見つけて、ぜひRPAの推進を進めてみてください。

seizone-article3

  • SEIZONEマガジンについて

  • SEIZONEマガジン
  • 展示会情報
  • お客様へ

  • 掲載をご希望の方
  • 規約
  • プライバシーポリシー
SEIZONE icon by Icons8
© 2022 SEIZONE. All rights reserved.