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「ものづくり大国」日本と呼ばれ、古くから製造業では世界で群を抜いた存在でした。しかし、近年は製品を作成し「モノ」を販売するだけでは、顧客満足度は得る事が難しい時代となりました。そのような背景には、顧客へのサービスに対する心構えが必要となってきているからです。すなわち今製造業で必要なものは「サービタイゼーション」だと言われています。

今回はこのサービタイゼーションがどのようなものか、製造業で何故必要かを解説していきます。

製造業DXに欠かせないサービタイゼーションとは

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今までの製造業では、製品や商品を販売するだけのものでしたが、サービタイゼーションとは、モノではなくサービスとして顧客に提供する事で売り上げを得るビジネスです。つまり、目には見えないモノを求められているのです。モノそのものの価値ではなく付加価値的なものを付ける事が、今後の生き残りを掛けた大切な要素となってきています。

具体的な例でいうと、プリンターを買ってしばらく使用すると不具合が出てくると思います。そのような場合のアフターケアや消耗品のインクの販売促進などが挙げられます。身近なものだとAmazonPrimeなどの月額制サービスの「サブスクリプション」などもサービタイゼーションの一つと言えます。

サービタイゼーションにはAIやIoTのデジタルシステムが欠かせない

製造業AI

AI(人工知能)やIoT(センサー技術)を使用したサービスは、サービタイゼーションには欠かせない要素となります。顧客に満足してもらう為には、状況に応じて今必要な情報をいち早く届ける事が出来るかが大事です。

人間の技量だけではどうしても足りない部分をこれらのデジタルシステムを使用する事でいち早く届ける事が出来るので、結果顧客との信頼関係向上に繋がっていきます。

製造業DXでの必要性

これらのデジタル変革には、サービタイゼーションが必要と言われています。どのような場面で必要性がでてくるのか解説していきます。

製造業の価値観の変化

従来と比較してモノの価値は低下しているのが現状です。なぜそのような事が起きているかというと、今までと比較してモノを手に入れる事が身近になった事が原因だと言えます。モノを購入してこれまでより生活性が向上してきましたが、インターネットの普及などにより、比較的簡単に購入する事ができるようになりました。

その結果、消費者は類似品とのサービスの比較が容易に出来るようになり、少しでも良いサービスを選ぶ傾向が強くなりました。いくら高い技術力を持った製品でも、サービス面で劣る面があるとどうしても負けてしますのです。

先ほどの例を参考にすると、新しくプリンターを買いたいと思った時に同じ値段で性能が高い製品は一切トラブルの対応をしないのに対し、性能がやや劣る製品は故障時のトラブルにも対応して専門スタッフがすぐに修理に来てくれると言った場合にどちらの製品を買うでしょうか。

品質が良いものを買いたいけど、壊れた時の事を考えるとアフターサービスが充実している製品を購入するのではないでしょうか。つまり、価値が「モノ」から「コト」に変化しているのです。

スマートファクトリーの実現

これらのデジタル技術は製造業において、業務の効率化、経費削減にも大きく貢献していきます。AIを使用した製造ラインは人員を今までより抑える事が出来て、必要のない不要な在庫を管理する事でコスト削減にも繋がります。

多くの製造業で問題になっている人員不足問題やコスト削減など切っても切れない問題にメスを入れる必要性が、今後の製造業の要となっていくでしょう。スマートファクトリーに関しては、こちらでも紹介しています。

製造業のDXと呼ばれるスマートファクトリーとは

主なサービタイゼーション成功事例

製造業 IoT

このサービタイゼーションでの取り組みを実施し成功した例を紹介します。

スマートファクトリーの実現

イギリスのロールス・ロイス社では、自社で製造した航空機などのエンジンの出力や移動に費やした時間に対して、利用者に利用した分の料金を請求するサービス「Power by the Hour」を1962年から始めています。

このサービスでは、エンジンに取り付けたセンサーから取得したデータを分析し、出力などを把握する事が出来るIoTシステムが利用されています。すなわち、エンジン自体を売るのではなく、エンジンを利用した時間を販売するという事です。

このようなエンジンの状態を把握する事は、適切な整備のタイミングを把握する事にも繋がり、保安上非常に適したサービスとなっています。また、必要以上に整備士を配置する必要もなくなるので、人員不足の面でも貢献しています。整備が必要な箇所だけピンポイントに整備する事が出来るので、コスト削減にもなります。今は整備士不足といわれていますので、このサービスはまさに成功例と言えるでしょう。

農機メーカーが農機を売らない手法

農機メーカーのクボタは、農機とloTを組み合わせて品質や収量量などの管理が出来る「KSAS(クボタ・スマート・アグリ・システム)」サービスを展開しています。主にデータの収集が出来る機能を搭載したセンサー付きの農機を導入し使っている農家が利用できるサービスで、データを元に、農地の管理や作業量の管理を自動化する事によって、作業の効率化、農作物の品質向上に繋がります。

KSASはサブスクリプションであり、農機そのものを販売しないサービスとなります。農家を専業している方も高齢化が進み、後継ぎがいない人員不足に悩む業種です。このような最先端の技術を利用する事でそのような悩みを少しでも緩和出来る為、このサービスを利用する農家が増えてきています。

空調機器の販売から空調ソリューションへの変貌

世界で事業を展開している空調機器の総合メーカーであるダイキン工業では、世界中の空調機をインターネットに接続する「Daikin Global Platform」と呼ばれるプラットフォームを展開しています。これにより、自社で販売した空調設備の稼働状況をクラウド上で管理する事が出来る為、その管理したデータを元に故障の早期発見や適切な整備のタイミングを把握するといったサービスとなります。

このようなAI技術を活用したサービスを空調ソリューションと呼び、今では空調機器の販売よりこちらに主軸を置いてサービスの提供をしています。

製造業DXでのサービタイゼーションの課題

利点が多いこのサービタイゼーションですが、浸透しているのは主に大企業で、中小企業はそもそも導入する事も躊躇しているのが現状です。まず大きな問題として費用の問題があります。全ての工程をAIにするとなると莫大な費用が掛かります。

少しでも倹約に勤しんでいる企業にとっては非常に難しい課題ですが、それに見合った成果は大きいので検討する価値は大いにあると思います。次にこのようなIT関係に強い作業者が少ない事も要因となります。

いざ導入しても分からない事だらけで余計に費用や時間が掛かる可能性もあります。導入前にしっかりITに強い人材を確保しておくことが大切です。今までと全く違った促進方法なので、戸惑う作業者も多いでしょう。しっかり基盤が出来るまではどうしても中々波に乗る事は出来ません。

顧客との信頼関係を今以上に築くのにこのサービタイゼーションは取り組む価値はあるので、前向きに検討してみてはどうでしょうか。特に製造業では今後、絶対に欠かす事ができないものとなっていくでしょう。近い将来を見据える事も大切です。

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