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製造業において、人手不足は切っても切れない課題の一つです。 一般的に製造業は3K(きつい、汚い、危険)のイメージが強く、そんな環境よりももっと良い場所で働きたいと思う方が大半でしょう。しかし、製造業は私たちが生活するにおいて、非常に大切な仕事の一つです。今の必要なものが、なんでも揃っている生活が出来るのは製造業があるからこそ成り立っているのです。

製造業の人手不足の解消に今注目されているのは、工場のIT化、つまり製造業DXの実現です。 IT化を行う事により、AIによる自動運転で人員削減に繋がり、業務の効率化にも大きく貢献します。そのような取り組みを行うのに必要な人材が「デジタル人材」と呼ばれるITに特化した人材です。今回はこの「デジタル人材」がどのような人材なのか、そのような人材を育成していく為には何をしていけば良いか解説していきます。

デジタル人材とは

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製造業がデジタル化を進めるにあたって、デジタル人材は必ず必要な人材です。 デジタル人材とは、主にデジタル技術に特化した人材の事を指し、最新のデジタル技術などを駆使し、製造業の成長へ大きく貢献する人材のことを指します。

このデジタル人材は大きく分けて2通りのタイプが存在します。それぞれ役割は違いますが、双方の人材がいないとデジタル化を進める事は非常に困難です。 その2通りの人材について解説します。

システム思考を持った人材

システム思考とは、各部門個別の最適化を進めるのではなく、企業全体の最適化を進める事が出来る人材を指します。複数からなる部門をを統合して、システム全体を成功に導く人材でもあります。仮に何か問題が発生した場合、その問題だけを対処するのではなく、それの原因となる大元の元凶から見定めて、どのようなつながりで問題が発生しているか把握します。そこから根本的な原因を探し出し、最終的に問題解決に最も適切な手段を模索します。

このようなシステム思考の考えは、過去にアメリカで発展してきた思考です。主に軍事産業や航空事業など、比較的大規模なシステムを設計から運用するためには、必ず必要な考えです。日本の製造業DXへの取り組みとしてデジタル化を進める為には、各部門が自分の事で精いっぱいな為、全体と連携を取らない事が災いし、世界経済から遅れを取っている現状を踏まえても、システム思考の考えは非常に大事になってきます。

このシステム思考については「システムエンジニアリング」として既に確立されています。この事から今後の製造業の発展にはなくてはならない存在と言えるでしょう。

数学力を持つ人材

デジタル化の進んだ製造業に必要なデータの分析などでは数学の能力は非常に重要とされています。特にAIや他の最新デジタル技術を活用するには特に大事とされています。システム思考の人材と数学力は実は大きな接点があります。問題を企業全体で解決する能力があるシステム思考の人材と、この解決に向けた働きをするのに、数学力が必要となります。つまり、システム思考と同時に数学力の必要性がデジタル化において必須となっています。

日本の数学力は世界的に見ても高い水準と言われています。日本の児童の科学的、数学的な考えが、世界的に見ても上位にあるという結果も出ています。更に「国際数学オリンピック」などでも、例年好成績を残しメダリストを輩出するなど、数学力の高い意識を持っている事の証明となっています。多くの数学力を持つ人材が一定数存在しているにも関わらず、このような人材が少ないと言われている原因として、民間企業への就職をしない点が挙げられます。

少しでも条件の良い職場を探す段階で、どうしても製造業の3Kや残業が多いなどのマイナスイメージが先行して敬遠されているのが現状です。

人手不足の製造業はデジタル化が必須

サイバー攻撃

製造業に限った話ではありませんが、少子高齢化や慣れている作業者の定年退職などの問題や冒頭でも書いた製造業の悪い印象の影響で、今後ますます人材確保が難しくなっていくでしょう。通常業務での人材確保以上にデジタル人材の確保が困難です。しかし、このデジタル人材を確保しないと製造業のデジタル化を進める事が出来ないので、更に状況は悪化していきます。

具体的にどの程度人材が足りないかのデータが、情報処理推進機構の「IT人材白書2020」に記載されており、企業全体の約9割が今の現状では足りていないと回答しています。更に今は新型コロナウイルスの影響で益々確保が難しい状況にあると言えます。いかにして、人材を確保していくか。製造業の今後を左右する大きな課題でもあります。

デジタル化が実現すると

今まで人の手で行っていた作業をAIを使った自動制御にする事で、本来必要な人員を大きく削減する事が出来ます。また、それに伴い3Kの象徴である「きつい」「汚い」「危険」を伴う作業を自動化する事により、製造業のイメージアップにもつながります。

良い印象があれば、自ずと人は集まるでしょう。不足しているデジタル人材の確保にも貢献します。また、様々な業務の無駄を排除する事が出来るので、経費削減にもつながり、デジタル化の実現は数ある問題を解決する効果の高い取り組みでしょう。

デジタル人材を採用する場合はこちらから攻める

優秀なデジタル人材は敢えて自分から転職活動をしなくても、多くの企業からのアプローチが止まりません。従来の求人を出してから応募してくれるのを待つ方法では、良い人材は他社に取られてしまう可能性があります。 待つのではなく、こちらから声を掛ける「攻め」の姿勢が大事です。

今話題になっている方法としてSNSを利用した人材探しがあります。過去の実績などを見て、こちらから声を掛ける。意外な採用手段と思いますが、世の中に存在するデジタル人材を探す方法の一つとして頭に入れておくといいかもしれません。

デジタル人材のスキルや環境作り

製造業DXのためにデータ活用

デジタル人材を確保する事で、今までの知識や経験を活かせる環境を作る事は製造業の使命とも言えます。 このようなデジタル人材の確保だけ注目するのではなく、自社で育成する仕組みを整えることも重要です。もちろん、デジタル分野に特化した人材を採用する事が一番ですが、人材確保は難航するでしょう。そのような場合に、既存の作業者をしっかり教育しデジタル化に対応出来るように成長させるのも企業の役割ではないでしょうか。

誰でも出来る仕事ではないので、育てようと考えている作業者が、どのような性格でどのようなスキルや知識も持っているか、適正診断を兼ねてしっかり見極めることが重要です。

離職を避ける

せっかく採用した人材や育てた人材が退職しては意味がありません。他の企業を見た時に、今よりの条件が良い職場、今以上にスキルアップができると感じる職場があれば、誰でも転職を意識するでしょう。 デジタル人材を大事にする事も重要ですが、自社の魅力について経営陣がしっかり把握し、他の企業にはない輝くものを備える事が、離職を遠ざけ新たな人材確保につながるでしょう。

まとめ

デジタル人材と聞くと、エリートな人材でも確保しないと難しいと思うかもしれませんが、自社でしっかり教育を行えば十分デジタル人材といえる作業者を育てる事は可能です。 一番大切な事は、IT化への取り組みに対するトップ層の心意気ではないでしょうか。

「余計な事をしなくてもいいから、今のままでいい」 そのような考えでは、いづれ崩壊するでしょう。そうならない為にも、早めにIT化への取り組みを意識して行動していく事が大切です。
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