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近年、製造業においてDXへの取り組みが注目されています。しかし、その取り組みの中で多くの企業が抱えている問題の1つがIT人材の不足です。日本においては製造業に限らず、DXへの理解は未発達な部分が多いですが、DXの推進にはIT人材の確保と育成が必要不可欠です。

本記事では、製造業DXの推進に欠かすことができないIT人材の必要性と、それに対する企業の取り組み方について解説していきます。

製造業DXとIT人材不足の現状

IT人材不足

これからの製造業において、DXの推進は企業の未来を左右する大きな課題の1つとなっています。製造業DXの取り組みが社会的に本格化してきたのは2010年以降で、まだ黎明期であると考えることはできます。しかし、非常にIT技術の進歩が速い現代において、企業としての競争力を高める為には、いち早くDXへの取り組みを行うべきなのです。

しかし、多くの企業がDXへの取り組みの強化を考えている中、思うように成果が出せないというのが実情です。 その最大の理由として挙げられることが「IT人材の不足」です。

今後、製造業DXを推進していくには、企業としてIT人材の確保および育成に力をいれていく必要があるのです。

IT人材不足の原因

課題の原因
製造業においても急激に必要性が高まっているIT人材ですが、そのIT人材の不足原因は一体どこにあるのかを解説していきます。

教育機関からの人材供給が少ない IT人材が大きく注目されるようになってからの歴史というのはまだ浅く、それ故に大学などでITに特化して学んできた学生が少ないことが1つの理由です。IT技術の急速な進歩によって、企業側はIT人材を欲していますが、新卒や中途採用で獲得できるIT人材の絶対数が少ないのです。

ここで言うIT人材とはある程度高度な技術を保有している人材を指します。IT企業などを志望する学生は多いですが、IT企業にはゼロからでも人材を育成するノウハウがあります。しかし製造業の場合はIT企業とは異なり、即戦力性を求められることが多いため、人材の不足が影響しやすいのです。

現在は大学や専門学校などの教育機関でもIT人材の育成に力を入れてきていますが、それも比較的最近の話で、人材の需要に対して供給が間に合っていないというのが大きな理由です。

IT技術と市場の急拡大

IT人材の供給が足りないという事に関連しますが、IT市場自体が急拡大し、人材の必要数が増加したことも理由として挙げられます。

これまではIT人材はIT業界へ流れていくことが普通でしたが、製造業を含むほとんどの業界でITリテラシーを持った人材が必要となっている為、確保がこれまで以上に難しくなっているのです。

IT業界のネガティブな印象

IT企業に対して、「低賃金」、「長時間労働」、「下請け作業」のようなネガティブなイメージを持つ方が多いことも理由の1つです。

企業としてIT技術者の賃金を安く抑えようとすることや、人材不足で個々の負担が多くなり、厳しい労働環境になってしまっているケースもあり、負のスパイラルに陥っている状況をよく目にします。

このイメージが影響し、特に技術系の学生などはIT以外の部門や専門を志望する割合がいまだに多いです。

製造業がIT人材確保に力を入れていない

IT人材が必要ということは認識していても、実際には企業が採用に力を入れていないという状況があります。これは製造業に多く存在するケースです。

これは、製造業の中ではIT人材のポジションが用意されておらず、育てる側の人間がいないという事が理由として挙げられます。これは、「企業の中にIT人材がいないのであれば、雇えばよい」という簡単な話ではありません。もしそのような状況で、若手のIT人材を雇用しても、誰も仕事を教えることができず、組織の中で機能しないからです。

また、少子高齢化でIT人材に限らず、どの専門分野でも人材は不足しているのが現状で、製造業としてはどうしても、その業種の専門性をもった人材の獲得に傾倒してしまうのです。

製造業におけるIT人材不足の解決方法

解決方法

IT人材は待っていても増えませんし、育ちません。製造業がDXを推進し、ビジネスチャンスを広げていく為にも、IT人材の確保と育成は重要です。

それでは、どのようにしてIT人材を確保し育成していくのかを解説していきます。ぜひ参考にして頂きたいと思います。

IT人材の受入のための社内の意識改革

製造業がIT人材の確保をする前にまず行わなければならない事は、企業の中でIT人材の受入体制を整えることです。そのためには、企業の中で意見を言える立場の上層部がIT人材の確保やDXの推進に意識を向けることが重要です。

企業を動かせる立場の人間の意識が変わらない企業は、大きな変革を生むことが出来ません。企業の大きな課題としてIT人材の確保を掲げ、製造業DXの推進を行っていく意識を組織内で根付かせることが重要です。

外部講師によるDXの講義

製造業に努める従業員はDXなどの用語は知っていても、その内容や目指す方向性などを知らないことがほとんどです。企業の方針としてDXへの取り組みを進めていく場合、若手・中堅社員などを中心にDXに関しての知識を少しでも浸透させていく必要があります。

そこで、外部講師を招いてDXに関する講義を開催することや、新入社員の研修などで知識をインプットしていくことは有効です。

そのような取り組みの中から、IT部門の立ち上げが起こることもありますし、ITを活用したアイディアが生まれることもあります。

プロジェクトチームの発足
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製造業においてIT技術を活用していく為のプロジェクトチームを作ることも非常に有効です。 はじめは小規模なチームとしてスタートし、社内の問題点や課題のリストアップ、IT技術の活用方法、そして製造業DXの推進と少しずつ段階を上げていけばよいのです。

プロジェクトチームの発足の最大のポイントは、新卒社員や中途採用におけるIT人材の受入態勢を整えるという事です。社内でITに関するチームや部署が存在し、機能しているという状態を作ることが出来れば、若手のIT人材の雇用が可能となります。そのようにして、製造業におけるIT人材の採用と育成のサイクルが生まれるのです。

IT人材の待遇の見直し

製造業において、IT人材の待遇を大きく変えていくという手法も有効です。一部の大手企業ではすでに、新卒や中途採用のIT人材に対する賃金の割り増しなどの変革を行っています。

これによって、IT技術をもった学生などの就職先として製造業が視野に入ることや、優秀な人材を確保しやすくなるという効果があります。

また、製造業のなかでIT部門というポジションを定着させておくことも重要です。製造業の場合は特に、機械や化学などの企業の中核となる技術を持った部署の権力が強くなってしまう傾向があります。 しかし、IT人材の確保のためには仕事環境や待遇の見直しを行い、IT部門として発言力を高めていくことが重要です。

IT人材の育成への注力

IT人材不足は数年で解決する問題ではなく、むしろ今後のIT技術の進歩と市場の拡大次第でさらに不足することも大いに考えられます。そのため、製造業においても人材の育成に注力していく必要があります。

しかし、実際のところ製造業においては、IT人材の育成環境は整っていません。この問題に関しても、定期的なセミナーの実施や、外部から専門性の高い人材を雇うことなどで、企業の中でITの育成から成果を生むまでの道筋を立てていくことが必要です。

まとめ ~製造業DXとIT人材不足~

製造業はその業務の特性や、これまでの慣習からITに関する知見や意識が足りていないことが多いです。そのため、いきなりIT人材を確保してもどのような仕事を与えればよいのかが分からないという事や、そもそも上司として配置する人員がいないことなどが起こってしまいます。ですので、製造業においてはIT人材の受入体制を整えていくことが最初のステップとなります。

今後も拡大していくIT市場に呼応するように、製造業でのIT人材の必要性はさらに加速していきます。ここで紹介した事柄を参考に、いち早くIT人材の確保に取り組み、DXの推進を進めていってください。

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