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製造業DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みによって、人員不足の問題や業務効率化に繋がるといったメリットが注目を集めていますが、デメリットも数多く存在するのを理解しておく必要があります。

今回は製造業DXに関してデメリットのみにスポットを当てて解説します。

製造業DXの今後の将来性を先に提示する必要がある

将来性がある

闇雲にDXを始めたらコスト削減に繋がると思ったら大きな間違いです。しっかり将来性を考慮して計画的に取り組む必要があります。それぞれの部署が、独自で取り組む事が難しいので、会社全体で取り組まなければいけません。その為には、まず企業のトップがしっかり理解して将来性を明確にし各部署、及び企業全体の理解を得る事が大切です。

その中で一つの部署でも難色を示すようでは、先には進みません。1番大切なのは、トップの考え方を各作業者やスタッフに浸透させる事が大事です。その上で納得のいく説明が出来れば、自ずと協力してくれるでしょう。今企業のトップとして働いている方は高齢の方も多いでしょう。このDXという取り組みは今まで感じた事がないような、難しい問題が沢山出てきます。

「パソコンとかデジタル系の事は良く分からないから、得意な作業者に業務を任せっきりにしている」自分より下の人間に頭を下げる事は、プライドが傷付くかもしれませんが、分かる作業者がいる場合は逆に教育して貰う事になるかもしれません。その行動一つ一つが、DXへの取り組みに繋がっていきます。つまり、古い考えは捨てて新しい事にチャレンジする精神こそDXの成功となり、トップ層の使命でもあります。

古い考えが拭えない

デメリットになる部分として、頑固なトップの人間だと恐らくDXへの取り組みは不可能でしょう。中途半端に導入して更に経営が悪化するのは目に見えているので、トップ層は自分から変わる意識を持つ事が大切です。

伝統の技法が忘れられる

製造業によっては、未だに職人による手作業での製作をしているものも数多く存在します。従来「ものづくり日本」と呼ばれ、その高い技術力は日本のみならず世界にも評価されてきました。中々AIやIT技術を駆使する事が出来ないものもありますが、今後の更なる技術の発展により今まで手作業だったものが全てAI化する未来が来るかもしれません。

高い技術力を持った職人の高齢化や跡継ぎがいない、などの問題解決に繋がりますが、それは同時に時代と共に忘れ去られていく事になります。長年積み重ねてきた努力が全て機械に取られてしまう事で、そのような職人が必要とされる事がなくなっていきます。今まで職人が磨いてきた伝統の技法も使う機会がなくなり、世代が変わると、もう存在すら誰も知らない世の中になる可能性があります。

「未だにこんな事、手作業でやってるのか」

手作業でしか味わえない独特の温もりのようなものを無くすのか、これからも跡を継いでいくのか難しい問題ではあります。効率化を求める事による弊害もあるという事です。

他と差別化出来ない可能性

精度の高く良い品質の物を量産出来る点は問題ありませんが、他社が更なる高品質の製品を製造した時にその都度、新しいデータを更新して新しい物に更新しなくてはいけません。いつまでも同じ品質のものを作り続ける事は出来ないので、常に他社と比較してより良い製品作りを心掛ける必要があります。

一度導入したらそれで終わりではなく、他社と競合していくには更なる進化を目指す事が、今後の競争で勝ち残る為に必要な事でしょう。

災害対策

災害

地震や雷などの災害が起きた時に停電となった場合、しっかりバックアップを取っておかないと今まで蓄積したデータが全て消える恐れがあります。従来は紙に記載し、ファイルに保存などしていたものが、急に全てデータ化する事により、あらかじめそのようなトラブル時の対策も事前に考えておく必要があります。

復旧した時に通常通り機械を動かせるか、もし故障した場合、今まで以上に費用と時間が掛かる可能性があります。

鳥獣の被害

災害ではないですが、鳥獣などの糞害や精密機械への侵入もトラブルの元となります。過去にはこれらの原因で大規模な火災に発展した工場などもありました。

今までは人の手で駆除していたものが出来なくなると、様々な問題に繋がるので、侵入経路を断つ事も大切ですが、そのような問題が起きる事も想定して対策を講じる必要があるでしょう。

コンピューターの誤動作

特に問題なく動いていた設備が、何らかの原因で異常を来たす事があります。特にAIなどの人工知能は日々データを更新していきますが、その過程でAIが異常を感知しなかった場合、大きなトラブルに繋がります。

異常をしっかり感知する事は前提ですが、定期的に問題がないか確認作業をする必要があり、どうしても人の力が必要な場面はどうしても生まれてくるので、全ての工程をAIに任せると思わぬ弊害を生む事になります。

製造業DXへの更新費用

導入するにあたって、初期費用が掛かる事は未然に分かっていますが、導入した設備がそのままずっと使用出来る訳ではありません。10〜20年も使用していたらさすがに更新しなければいけません。その時の費用はDX化する以前の費用とは比べ物にならないくらい高額になるでしょう。

こちらも導入してから、どれくらいの頻度で更新しなければいけないか事前に確認する事が必要で、その更新に掛かる費用も算出しなければいけません。DX化によって大きなコスト削減に繋がりますが、別のコストが掛かる事は頭に入れておいた方がいいでしょう。

雇用の減少

人員不足の問題は解決しますが、それに比例してそこで働きたい人の仕事を奪う事になります。今まで長い間働いてきたベテラン作業者が、IT化により必要なくなり、早期退職を促す事に繋がります。

企業側としては、人件費削減が出来てプラスに感じると思いますが、雇用を守るのも企業の仕事です。有望な人材をただ切るのではなく、別の形で活躍出来る場を与える事も考えていかなければいけないのではないでしょうか。

セキュリティ問題

セキュリティ

設備をインターネットに繋げていく試みは「スマートファクトリー」と呼ばれ、製造業DXの取り組みの一つですが、設備を外部からの不正なアクセスがインターネットを通じて繋がる恐れがあり、データを抜き取られたり、データの改ざんや遠隔操作されるなどの問題が出てきます。現状の現場で使われているPCが古いままの状態でこのような取り組みを行うと、セキュリティーが脆弱な状況なので、ますます不正アクセスの危険があります。

製造業では安定した稼働を優先する事を目的に、PCのアップデートを敢えてしないところがあると聞きます。リスクを回避する意味も込めて常に新しいデータにアップデート、定期的なバックアップが必須となります。

製造業DXデメリットのまとめ

製造業DXの取り組みは多くのメリットと同時にデメリットも存在します。今回紹介したもの以外にもデメリットはあるでしょう。実際に取り組んでから感じる事も出てきます。1番大切な事は、事前にある程度デメリットを把握した上で未然に対策を講じる事により、少しでもマイナスな部分を減らす事だと思います。

DX化は企業にとって大きな進歩となります。これからの企業の在り方、製造業の明るい未来の為に一丸となり、頑張って取り組んでいきましょう。
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