製造業DX・業務改善サービス比較サイト

SEIZONE

現在、少子高齢化などの要因により、国内での人手不足が深刻化しています。製造業では、特に人手不足の影響が顕著に表れており、人材の募集をしても、十分な人材の数を確保できない企業が増えてきています。今後も新型コロナウイルスの影響も重なり、人手不足の解消は難しいと考えられます。人手不足の解消が難しいとなると、重要視されてくるのが「人材育成」です。

製造業DXを推進していく上で、適した人材は必要不可欠であり、適した人材を育成することが求められてきます。しかし、これまで通りの育成方法では、製造業DXは思い通りに推進することはできないでしょう。ここでは、そもそも製造業でなぜ人材育成が求められているのか、製造業DXを推進する上で人材育成に必要な項目とは何かについて、事例も紹介しながら説明していきます。

製造業で人材育成が求められる理由

SEIZONEバナー1
どの業界でも人材育成は必要で、各企業によって人材育成に対する考え方はさまざまです。製造業でも人材育成は重要視されており、製造業DXを推進するためには、人材の育成が必要不可欠となります。ここでは製造業で人材育成がそこまで重要視されている理由について深掘りしていきます。

人手不足が1番の原因

やはり、「人手不足」が製造業で人材育成が求められる1番の理由と言えるでしょう。2019年に公開された中小企業白書を見ると、どの業界も年々人手不足の割合が増えてきているのがわかります。

加えて、2019年から流行り始めた新型コロナウイルスの影響も重なり、今後も人材不足の影響は膨れ上がることが予想できます。

出典:中小企業白書2019

製造業の人材不足が今後も続くと予想されるとすると、より少ない人材を、製造業DXの推進に貢献できる人材に育成することが今後の課題になってきます。そもそも、製造業において人材不足がなぜ発生してしまうのでしょうか?

少子高齢化社会

皆さんもご存知の通り、日本では少子高齢化が進んでいます。財務省のホームページでは、少子高齢化についての記述がなされており、2060年にかけて、65歳以上人口はほぼ横ばいで推移する一方で、20歳~64歳人口は大幅に減少し、高齢化率は約10%程度上昇することが見込まれていると報告しています。

出典:財務省HP

労働力人口の減少

少子高齢化に紐づく話になりますが、少子高齢化が進むにつれて労働力人口が減少します。また、地方の人材が東京や大阪などに移動することで、製造業では土地の安い地方に工場を設ける企業が多いため、人口の流出によって人材が確保しにくくなっています。

後継者不足

従来の人材育成の方法として、現場で実際に作業を見せたり、作業を体験させたりして仕事を覚えていくOJT(On-the-Job Training)という手法が日本の伝統的な技術伝承となっていました。現在でもOJTの考え方が根強く残っているのも事実ですが、OJTの手法では技術伝承するまでに時間がかかってしまいます。

昨今では人材の流動化が進み、より条件のよい企業へと人材が流れていってしまうため、OJTの手法では技術がなかなか継承されないことになります。さらに、高齢なエンジニアが大量退職したにも関わらず人材が育成できていないことも、人手不足を招いている要因となっています。

製造業への負のイメージ

製造業では、かつてから「きつい」「汚い」「危険」といった3Kと呼ばれるマイナスイメージで敬遠されがちです。3Kのマイナスイメージにより、他業界へ人材が流れていることも、製造業に人材不足を招く原因となっています。昔に比べ、現在の工場では5Sが見直され、綺麗な工場は増えてきているにもかかわらず、3Kのイメージが先行することで人材が集まりにくくなっています。

製造業のDX人材育成に必要な項目とは?

マネジメント
前章では、製造業で人材不足が発生することにより人材育成の重要性が高まっていることを説明しました。ここからは、人材育成に必要とされる項目について説明していきます。

マネジメント力のある人材

製造業DXを推進していくことは、エンジニアチェーンとサプライチェーンの結びつきによって、さまざまな部門とやり取りを行うことになります。そのため、プロジェクトを俯瞰的に見て、マネージメントできる人材を育成することが求められます。

AIを使える人材

年々人材の不足数が増えてくる中、各企業は少ない人材でも業務を回せるように、そして製造業DXを推進させる意味でも、AIの導入の検討を進めています。AI技術が普及することで、マニュアル化できる仕事は大半AIに置き換えられでしょう。AI技術が普及した社会で求められていることは、AIを含めた新技術を使いこなして成果を生み出すことができる創造的な人材です。

逆にこういった新技術に対応できない人材は必要性が薄れていく可能性が高いため、対応できるような人材育成も今後重要となってきます。

グローバル感覚のある人材

最近ではどの業界でもグローバル化が進み、多様な地域でさまざまな文化の人々と働けるだけのグローバル感覚が求められるようになりました。グローバル化する社会で活躍していくためには、コミュニケーションが取れるくらいの英語力はもちろんのこと、日本以外の文化や考え方を理解する姿勢も必要となります。

発想力が豊かな人材

製造業DXを推進していくためには、現状を良しとするだけではなく、現状に疑問を抱き、豊かな発想力でアイデアを出せる人材が求められます。また、粘り強く変化を求め続けられる力はとても重要となります。発想力というのは、普通に業務をこなしているだけでは身につけることが難しく、意識づけや教育によって身につけることができます。

製造業DXにおける人材育成の事例をご紹介

工場で働く女性
それでは、実際に各企業ではどのような人材育成を行なっているのでしょうか。ここでは、製造業が実際に取り組んでいる人材育成の事例を紹介します。

株式会社松浦機械製作所

工作機械などの製造・販売を手がける松浦機械製作所では、資料の作成やメンテナンス作業の手順作成などに動画を積極的に活用しています。製造業DXの取り組みの第一歩として、動画撮影や編集スキルを有した人材の育成をスタートしています。また、自社製品に対しての付加価値を高めるために、AIに特化したエンジニアの育成にも力を入れています。

株式会社クニエ

2021年10月に製造業におけるDXを対象にしたコンサルティングサービスの提供を開始しました。製造業DXに取り組む際の課題テーマの設定から計画・実行までを支援することで、段階的な企業の変革を可能にし、製造業DXを推進するリーダーの育成も支援しています。

サントリーホールディングス株式会社

ビールや洋酒などの飲料水の製造・販売を手がけるサントリーホールディングスでは、グローバル人材の育成に力を入れて取り組んでいます。留学制度や英語でMBAが取得できる制度などを提供することで、自社のグローバルな発展を支えることを狙いとしています。さらに、利用が推進されている制度が「トレーニー制度」です。

トレーニー制度は、若手社員を海外グループ会社に派遣し、海外での生活や実際の業務を通じて利用者にグローバルスキルを身につけてもらうことを目的としています。派遣中はグローバル人事部がコーチとして付き、定期レポートの作成や派遣前後のサポートなどを徹底的に行なっています。

人材育成について製造業DXのまとめ

製造業では、人材不足が問題となる中で、それに対抗しようと人材育成を強化しています。言い換えれば、少数精鋭で戦える人材の育成が求められます。

製造業DXを推進させるためにも、各企業でそれぞれの制度やサービスなどを提供して、よりよい会社づくりに尽力しています。製造業DXにおける人材育成に取り組んでいる事例を参考にして、自社内での取り組みを検討してみてはいかがでしょうか?

seizone-article3

  • SEIZONEマガジンについて

  • SEIZONEマガジン
  • 展示会情報
  • お客様へ

  • 掲載をご希望の方
  • 規約
  • プライバシーポリシー
SEIZONE icon by Icons8
© 2022 SEIZONE. All rights reserved.